自動売買システムエルフィアの概要と設定方法

動作環境	MT4
時間足	15分足
推奨通貨ペア	GOLD（XAUUSD）
推奨ロット （XMスタンダード口座*の場合）	証拠金 30万円～0.01ロット

最重要事項

XMの別口座を必ず用意しておき、利益が出たらこまめに移動することを推奨いたします。（※万が一のロスカット時に損失分を限定するためです）

また、重要な経済指標発表時にはポジションを整理しておくことも推奨いたします。

EAを完全放置で稼働させるのか、あるいはSランクなどの経済指標が控えている日には、少しのマイナスであれば手動で損切をして安全に運用するのか、この辺りは個人の判断に委ねられます。

資金量にもよるでしょう。

仮に資金1,000万円で0.01ロットで運用すれば、99％ロスカットのリスクは回避できます。しかし口座に1,000万円を入れておける方は稀でしょう。

エルフィアの機能について

エルフィアの強みの一つは「ナンピンインターバル」「二段階ナンピン間隔」です。自由に調整も可能。

たとえば数段ナンピンしている状態でもEAの設定画面を操作してナンピン幅を広げたりすることで、含み損が一気に増えることを防ぐこともできます。完全放置が心配だという方には便利な機能です。

東京時間・NY時間などによって、数値を使い分けるのもありです。
（例：あまり動かない東京時間はナンピン幅を狭くし、よく動くNY時間は幅を広くするなど）

その他トレール機能などもありますが、ナンピン系のEAですから基本は使わなくて良いでしょう。

各機能の設定に関しては以下で説明していますので、好みに合わせて最適解を見つけて下さい。

EA運用がはじめての方は「使ってみないと最初はよくわからない」と思います。ですからまずはデフォルト設定で構いません。

各数値の設定に関して

それでは基本の設置方法からご説明します。

最初に、エルフィアをMT4に導入するために、以下の設定を行います。

MT4の上部メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL4」→「Experts」の中に、LINEでお配りしたEAファイルを入れます。

次にMT4をいったん×ボタンで閉じて再起動させるか、左側メニュー（ナビゲーター）内の「エキスパートアドバイザ」を右クリックして更新します。

そうすればあなたのMT4内にもエルフィアが出現します。

次に、GOLD （XAUUSD）15分足チャートをMT4に表示させます。

※GOLD （XAUUSD）はMT4を最初にインストールしたデフォルト状態では表示されていません。MT4上部の「表示」→「通貨ペアリスト」→「Metals」という箇所に入っていますので、ここをクリックすれば出現します。

そしたら次に、「ファイル」→「新規チャート」→「GOLD」を選びます。

チャートはデフォルト状態の1時間足から15分足に切り替えて下さい。M15というのが15分足です。

「エキスパートアドバイザ」に新たに出現させた「エルフィア」を右クリックし、「チャートに表示」を選びます。

そしたら、以下の画像の通り、「全般」タブから「自動売買を許可する」「DLLの使用を許可する」にチェックを入れて下さい。

次に、「パラメーターの入力」タブの説明です。上部のタブで、「全般」「パラメーターの入力」を切り替えられます↓

以下で、それぞれの項目に関して説明をしておきます。

■パスコード
値を入力しないとEAが作動しません。LINEで個別にお伝えする半角数字を入力してください。

■エントリー方向
「両建て」「売のみ」「買のみ」「新規エントリー停止」から選べます。
もうそろそろ稼働をやめたいなと思った段階で、「新規エントリー停止」に切り替えておくと新規ポジションを取らなくなります。（※ポジションがある場合は決済に向けてナンピンは増えますのでご注意）

■損切り
損切りに関する設定を行います。falseで損切りしない設定になります。
trueで損切設定をonにできます。

onにした場合、口座残高に対するパーセンテージで損切り額を設定できます。

■テイク（Point、単ポジ）
単ポジ時の利確ポイントを設定します。（ナンピンしていない場合の利確ポイントという意味です）

数値の単位は全てPointで統一してあります（※Pipsではありませんのでご注意ください）※以下同様

例：XMTradingですと150Pointが15pipsに相当します。EAファイルのデフォルト数値はXMTrading向けの数値です。

■テイク（Point、ナンピン時）
ナンピンしている状態での利確ポイントを設定します。

■ロット数
推奨の値の範囲内で設定して下さい。

■トレーリングストップ設定
トレーリングストップ機能のオン・オフが選べます。
falseでオフに、trueでオンになります。

GOLDのようにスプレッドが大きめの通貨ペアでは、小さ目のトレール設定では、マイナス決済もあり得ます。なのでGOLDであれば

　・トレール発動１００（Point)
　・トレール幅　　４０（Point)

以上が安全かと思います。

ただ、基本はオフにして良いと思います。

■ナンピンタイプ
乗算と加算タイプが選べます。各数値は自由に設定できます。

例：加算設定の場合、例えば1ポジション目が0.01ロットだとしたら、以降は0.02，0.03，0.04

例：乗算設定の場合、デフォルトの1.5なら1.5倍ずつのロットになります。（切り上げ）

■ナンピン段数・ナンピン幅
ナンピン幅を2段階で調整できます。これがエルフィアの大きな特徴の一つです。

この設定数値は運用者の使い方により大きく変わる箇所の一つでしょう。

「何段目から幅を変えるか」をナンピン幅変更段数で設定できます。

■ナンピン1段目・2段目
ナンピン幅を2段階で設定できます。

ナンピン幅1段目は200～300にして利益を稼ぎ、2段目は400～500にするなど、相場に合わせた最適解をぜひ見つけてください。

■最大ナンピン数
ナンピンをする上限回数を設定できます。これも運用者の考えにより数値が大きく変わる箇所の一つ。

■ナンピンインターバル、適用回数
次のナンピンまでの間隔をどれくらい空けるのか、またそれを適用するのを何回目からのナンピンにするのかを選べます。適用回数を1とすると、1回目のナンピンからインターバルを設けます。

GOLDで運用するなら、急騰急落に対応し、一瞬にして大量のナンピンをしてしまう事を避けるために、ナンピンインターバルは必ず設定することを推奨いたします。

■指標停止設定
エルフィアは外部サイトの指標とプログラムで連動しています。

・☆の数による動作指定
・アメリカ指標とそれ以外の国を分けて設定可能
・指標前後の停止時間を設定できる

基本的にデフォルト設定で問題ありません。

■時間設定
EAを稼働させる時間帯を入力します。
基本的にはデフォルトのままでOKですが、こだわりがある場合は時間を自由に設定して下さい。
日本時間表記です。

■最大スプレッド
経済指標発表時など、チャートが急騰急落する際にスプレッドが大きく開く傾向にあります。
そのような際に新規ポジションを持つことを避けるために、最大スプレッド(Point)を設定します。
デフォルト設定でOKです。ただGOLDは一般的にスプレッドが広めですので、GOLDで稼働させる場合はデフォルト設定より数値を大きめにしても構いません。
ここも、PipsではなくPointなので注意して下さい。
※例：XMTradingでの50 Pointは5Pipsという意味です。

■許容スリッページ
スリッページとは注文レートと約定レートの差です。不利なスリッページで取引すると、実質的な手数料と同じで利益を減らす要因となるので、ここで制限を設けます。こだわりがなければデフォルト設定でOKです。

自動売買をオンにして運用開始！

設定が完了したら、MT4の上部にある「自動売買」という箇所をクリックします。

エルフィアが問題なく動き出していれば、MT4の右上にニコちゃんマークが出現します。

この顔が困った顔になっていたら、どこか設定にミスがありますので設定を再確認して下さい。

※ニコちゃんマークにならない理由で最も多いのは、パスコードを入力できていないというエラーです。

相場の暴騰暴落時に、EAの推奨設定といえどもロスカットになる可能性はゼロではありません。これは自動売買システムを利用している限り必ずつきまとうリスクです。

ですが、仮に1～2回ロスカットにあったとしても、それを差し置いても年間で見ればかなりの収益を期待できるはずです。

ですから冒頭でお伝えした、利益が出たら別口座に移すというルーティンだけは忘れないで下さい。XMTradingは個人で8口座まで作れます。

エルフィアと長く付き合っていけば、そこらへんの裁量トレーダーよりは断然稼げると思いますので、ぜひうまく活用して頂ければと思います。